show

Vladimir Sorokin『青い脂』

青い脂 (河出文庫)

青い脂 (河出文庫)

個体オブジェクトは七体。トルストイ4号、チェーホフ3号、ナボコフ7号、パステルナーク1号、ドストエフスキー2号、アフマートワ2号、プラトーノフ3号。

続きを読む

Daniel Heller-Roazen『エコラリアス』

エコラリアス

エコラリアス

谺する言語エコラリアスは、自らが消滅することで言語の出現を可能にする言葉にならない記憶の彼方の喃語の痕跡なのだ。

続きを読む

町田康『告白』

告白 (中公文庫)

告白 (中公文庫)

安政四年、河内国かわちのくに石川郡赤坂村字水分すいぶんの百姓城戸きど平次の長男として出生した熊太郎は気弱でどんくさい子供であったが長ずるにつれて手のつけられぬ乱暴者となり、明治二十年、三十歳を過ぎる頃には、飲酒、賭博、婦女に身を持ち崩す、完全な無頼ぶらい者と成り果てていた。
父母の寵愛ちょうあいを一心にけて育ちながらなんでそんなことになってしまったのか。
あかんではないか。

続きを読む